知識深めて災害に備える 県職員が防災キャンプ
海草振興局の職員で構成されるチームが1月31日、和歌山県海南市下津町のコレガーレキャンプ場で防災キャンプを体験し学びを深めた。
チームは、地域振興部、健康福祉部、建設部、農林水産振興部の20代を中心とした職員で構成。「防災」をテーマに取り組みを進め、同振興局の防災力向上や体験を通じて災害時に行政として生かせることを学びたいと、自助の力を身に付けるために活動する野外活動好きの有志でつくる「チームレジリエンス」の協力で実施した。
防災キャンプに参加した12人は2班に分かれ、木に囲まれた何もない土の広場で、ロープワーク、テントや簡易トイレの設営、火おこしなどを体験。
3・6㍍四方のブルーシートで居住空間とトイレを囲むテントの設営では、同チームのメンバーから、ペグの打つ位置やロープの結び方、ポールの向きなどを教わり、協力しながら約20分で完成させた。
ロープワークは、結んだ輪が緩まず、きつくもならない「もやい結び」や、簡単にほどくことができる「引きとけ結び」、「巻き結び」などを習い、失敗を繰り返しながらも、何度も練習を重ね、全員が三つの結び方を習得した。
地域づくり部の塩嵜弘騎主査(38)は「備えていたつもりでしたが、ロープも持っていないので、改めて備えが一番大切なのだと感じた。行政として知識を習得し、災害時には被災した人の気持ちに寄り添い助けたいと思った」と話した。
同チームの前さこ邦彦さん(57)は「何もない所で被災した場合、何が必要で何をしないといけないかを考えるきっかけになれば。今後も行政と地域の連携を図っていきたい」と話した。
※前さこさんの『さこ』は左が山、右が半の漢字。