強さと優しさを持つ 和歌山県警察学校で20人卒業

決意を述べる田端巡査
決意を述べる田端巡査

和歌山県警察学校(和歌山市木ノ本)で1月31日、初任科第158期生の卒業式が行われ、約10カ月間の課程を修了した19歳から21歳までの20人(男性15人、女性5人)が警察官としての新たな一歩を踏み出した。

式では多くの保護者や教官らが見守る中、藤田和義学校長が卒業証書を授与し、「何事にも前向きに一生懸命に取り組むこと」と「校訓の『自律・向学・活力』を忘れないこと」の2点を大切し、警察官として歩むようにと激励した。

卒業生総代を務めた田端誠也巡査(19)は「苦楽を共にした仲間の存在はこれからの警察人生における一番の宝」と話し、「県民の期待と信頼に応えられる強さと優しさを兼ね備えた警察官になることを誓います」と決意を述べた。

「寮に入って家族の存在の大きさや感謝することの大切さに気づくことができた」とも話し、式典後に田端巡査の母親の直美さん(49)は「幼い頃から警察官に憧れていて正義感も強かった。緊張せずに大きな声ですごかった」と成長した姿に感動していた。

卒業生は県内全12署にそれぞれ配属される。