和歌山一番星アワード 県産品推奨の新制度
岸本周平和歌山県知事は4日会見し、2025年度から新たな県産品推奨制度「和歌山一番星アワード」を創設すると発表した。28年度末で廃止予定の「プレミア和歌山」に代わる制度で、これまで以上に商品の厳選で認定件数を大幅に減らし、プレミア感を演出。東京有楽町のわかやま紀州館での展示やインフルエンサーの活用で全国、世界に向けた発信を強化する。
プレミア和歌山は和歌山ならではの産品を発信しようと08年度からスタートし、昨年4月現在、446事業者、1316商品が認定されているが、1事業者で複数の認定が可能で、全体の認定数も増え過ぎたためインパクトが弱くなっている。
和歌山一番星アワードは厳選された認定品を、和歌山を代表する「一番星」と表現。対象分野は加工食品と産業製品に限り、プレミア和歌山で対象だった生鮮物と観光資産は対象外とする。申請上限は1事業者あたり年1商品。認定件数は1年につき20商品程度で、5年間で100商品程度が上限。認定期間は5年間(更新なし)。プレミア和歌山の時は年間で100商品程度が認定されていたため、今回の認定は狭き門となる。
審査は外部有識者の審査委員会で行われ、県内製造、安心・安全、消費者・取引先が共感できる背景や実績、独自のこだわり、販路拡大の意欲と成長の可能性などを基準として選定される。募集要項は4月に発表、7月から事業者を募集し、年度内に選定する。
プレミア和歌山の認定は23年度分を最後に打ち切っているが、有効期間が5年あるため、23年度分の認定商品は28年度末まで有効。この間は二つの制度が並行して運用される。
県は新制度のロゴマークも作成しており、一番星の「★」と「一」、和歌山の「W」を組み合わせた王冠をイメージしている。
岸本知事は「プレミア和歌山は数が増えてプレミア感がなくなってきた。新たな制度ではインフルエンサーに協力いただき、ネットで〝バズる〟ような広報もしていきたい」と話した。