担架にもなるベンチ寄贈 SI和歌山紀ノ川

寄贈したレスキューボードベンチと国際ソロプチミスト和歌山紀ノ川の皆さん
寄贈したレスキューボードベンチと国際ソロプチミスト和歌山紀ノ川の皆さん

女性の地位向上や青少年支援などに取り組む奉仕団体「国際ソロプチミスト(SI)和歌山紀ノ川」(谷口令子会長)は1月31日、和歌山市加太の市立青少年国際交流センターに、緊急時には担架としても使用できる「レスキューボードベンチ」を寄贈した。

同センターは2018年12月にオープンし、青少年を中心に幅広い世代の合宿や文化芸術活動、国際交流などの場に活用されている。SI和歌山紀ノ川はオープン記念に天体望遠鏡を贈って以来毎年、同センターへの寄贈を継続。19年から5年間は、施設内の芝生広場にハナミズキを植樹し、昨年はチャリティー講演会&バザーの収益金で車いす、収納ボックス付きAED、ガーデンテーブルの3点を寄贈した。

8回目となった今回の寄贈品「レスキューボードベンチ」は、センターに従来備え付けられていた担架が劣化したことや、普段から利用者の目につく場所で役立つものが良いとのセンターの希望に沿って選ばれた。

日常はロビーに設置し、ベンチとして活用。緊急時には座面を取り外して担架として利用でき、備え付けのベルトで横たえた体を固定し、安全に運べるようになっている。

31日には谷口会長はじめ会員8人が同センターを訪問。目録を受け取った湯川純司所長は「センターが欲しいと考えているものを毎年寄贈していただき、本当にありがたい」と感謝した。

谷口会長は「青少年のための施設なので、活用していただけるのはうれしい。年に一度、寄贈に訪れるのも楽しい。今後も引き続き支援をしていきたい」と話していた。