立憲が村上氏を擁立へ 次期参院選和歌山選挙区

村上氏
村上氏

立憲民主党は、今夏の参院選和歌山選挙区(改選数1)に、新人でコンサルティング会社経営の村上賀厚氏(65)の擁立を内定した。近く和歌山市内で記者会見を開く。

村上氏は大阪市出身。米国イェール大学経営大学院修了。フォード自動車㈱、ロイタージャパン㈱で人事担当などを務めた。昨年10月の衆院選和歌山1区に党公認で立候補し、落選している。

和歌山選挙区にはこれまでに、参政党新人で訪問看護会社役員の林元政子氏(50)が立候補を表明している。

自民党も候補者選定を進めている。二階俊博元党幹事長の三男、二階伸康氏(47)と前有田市長の望月良男氏(52)の2人が、推薦人を集めて県連に出馬の意思を伝えており、県連は9日に開く拡大役員会で投票を行い、どちらを党本部に公認申請するかを決める予定。

伸康氏は昨秋の衆院選に和歌山2区から党公認で立候補したが、派閥裏金事件で離党した前自民参院幹事長の世耕弘成氏に敗れている。望月氏は世耕氏や世耕氏に近い県議らの支援を受けており、拡大役員会の結果が注目される。

伸康氏、望月氏ともに参院選に出馬することになれば、衆院和歌山2区に続いて保守分裂選挙となる。これを避けようと県連内では、公認が決まった側を支援する「誓約書」を関係者に求める案も出ているという。