迫力の航空ショー写す 奥野さんが初の個展

作品の前で奥野さん
作品の前で奥野さん

航空自衛隊のフライバイチーム「ブルーインパルス」を撮影した、和歌山県海南市の会社員、奥野充啓さん(51)の初となる写真展「Blue Impulse~大空のドルフィン~」が、19日まで和歌山市古屋のティーズカフェで開かれている。

奥野さんは和歌山工業高校で写真部に入り、白黒写真を始め、在学中にGEKKOフォトコンテスト高校生の部に入選。現在はブルーインパルスや鉄道、風景、マクロ写真などを撮影する。

ブルーインパルスとの出合いは、18歳の時、航空祭で見た超音速ジェット機T―2だといい、「エンジンの爆音に心が震えた」と話す。そこからしばらく期間が空き、42歳の時にテレビドラマでブルーインパルスを目にしたことがきっかけで思いが再燃。カメラがデジタルの時代になったこともあり、それから20回以上も航空祭を訪れ、撮り続けている。

2017年には、鳥取県の美保基地航空祭でデビューしたC2を撮影した写真「デビューC2」が同基地開庁60周年フォトコンテストで優秀賞を受けた。駐機するC2の背後の青空に、スモークを噴き飛行するブルーインパルスを捉えた一枚。高校生以来の受賞に「驚いたがとてもうれしかった」と笑顔で話す。

今回の展示では、「デビューC2」をはじめ、「サクラ」や「コークスクリュー」などのアクロバット飛行、昨年12月の県美浜町制施行70周年記念事業での、逆光の中、噴き出されるスモークと青空のコントラストが美しい作品「ダイアモンドクリスマス・ツリーローパス」など20点が楽しめる。

来場した和歌山市の松本容子さんは「ブルーインパルスを実際に見たことがなくて知らなかったが、写真を鑑賞して見たくなった。奥野さんのお話も聞くことができて楽しかった」と笑顔。奥野さんは「関西では見る機会が少ないブルーインパルスを知ってほしい。練度の高さやパイロットのかっこよさなど魅力が伝わればうれしいです」と話している。

午前11時~午後5時。定休日は毎週木、金曜日。問い合わせは同店(℡073・460・4715)。