新入学児童の安全願い 県防連などが下敷き寄贈

下敷きを受け取る園児たち
下敷きを受け取る園児たち

子どもたちに犯罪や事故から自分を守る意識を高めてもらおうと、和歌山県防犯協議会連合会(田谷節朗会長)と県警などは、4月から小学生になる県内の年長園児約6500人に、防犯の心構えなどを書いた「きしゅう君の下敷き」を贈った。

和歌山キワニスクラブと和歌山くろしおライオンズクラブ(LC)が協賛し、ことしで20年目。

下敷きには、県警マスコット「きしゅう君」のイラストと「知らない人についていかない」「知らない人の車に乗らない」「すぐ逃げる」など、防犯の約束事をまとめた標語「イカのおすし」が書かれている。

13日に和歌山市吹上のさくら幼稚園で贈呈式が行われ、同連合会の浦辻政和専務理事、和歌山キワニスクラブの西口伸会長、和歌山くろしおLCの嶋本雅光第一副会長、県警本部生活安全企画課犯罪抑止対策官の岡山貴美憲警視らと「きしゅう君」の着ぐるみ、年長児76人が参加した。

浦辻専務理事が標語を説明し、「イカのおすしのお約束を守るようにしてください」と話した。代表の園児らは下敷きを受け取り、全員で声をそろえて「ありがとうございます」と感謝を伝えた。

森山明莉ちゃん(6)は「(下敷きをもらって)うれしかった。小学生になったら勉強を頑張りたい」、黒澤あんちゃん(6)は「きしゅう君かわいかった。(小学生になるのは)ドキドキする」と話した。

下敷きは各市町村の教育委員会を通じて、入学式前に各小学校に配布される。