小学生レスリングで全国V 大西さん、坂口さん

力強いタックルを見せる大西さん
力強いタックルを見せる大西さん

このほど東京で開かれた第29回全国少年少女選抜レスリング選手権大会で、和歌山市の高松小学校6年生の大西春麻さん、四箇郷小学校4年生の坂口聡哉さんの2人が優勝を果たした。

同大会には、昨夏の全国大会のベスト8進出者が出場できる。学年と体重で階級があり、各階級で日本一を争う。

大西さんは60㌔級に出場し、170㌢の体格から繰り出す強烈なパワーを生かして優勝した。

準決勝では昨夏の全国大会決勝で惜しくも敗れた相手と対戦し、互いにパワーでぶつかる展開に。「絶対にリベンジする」との強い思いを胸に4―3と接戦の末に勝ち切った。

目標は「2032年ブリスベンオリンピックで優勝すること」。「オリンピック選手はみんな優しい」と話し、「競技の技術だけでなく、人としても成長しなければいけない」と気を引き締めた。


片足タックルを決める坂口さん
片足タックルを決める坂口さん

坂口さんは28㌔級に挑んだ。左利きという特徴を生かしながら、持ち味である片足タックルやローリングを巧みに用いて頂点に立った。

決勝では、手足が長く、タックルを入れにくい選手と当たったという。しかし、「いっぱい練習したから大丈夫」との自信を持ち、冷静に持ち味を発揮して6―4で勝利を手にした。

「優勝できてうれしいけれど、まだまだ技術が足りない。もっと練習して、自分の強みを増やしていきたい」とさらなる成長を誓った。