eスポーツを活用 事例紹介などフォーラム

eスポーツの活用方法などを学ぶ講演
eスポーツの活用方法などを学ぶ講演

和歌山市小松原通の県民文化会館で17日、「わかやま地域情報化フォーラム2025」が開かれ、eスポーツがもたらす社会的意義や地域活性化への活用について講演などがあった。会場40人とオンライン20人が参加し、eスポーツの活用事例やその効果について学んだ。

県情報化推進協議会(県など後援)が主催。和歌山eスポーツ連合会長の谷本翔太さんと、群馬県eスポーツ連合の業務執行理事兼事務局長の倉林亜希子さんが講演を行った。

谷本さんは、和歌山eスポーツ連合が教育、地域活性化、福祉の分野で事業を展開し、eスポーツを新たな産業として定着させることを目指していると説明。

これまでに高校生が「マインクラフト」を使って動物園をつくる教育プログラムや、障害者施設でのeスポーツ体験会などを実施してきたことを紹介した。

倉林さんは、eスポーツについて「性別や年齢、国籍、身体的能力の違いを問わずに楽しめる競技文化」と説明。

これまでに、企業と高校生以上の学生がeスポーツを通じて交流する就職イベントを開催し、学生の個性や素の姿を引き出す機会を提供するなどしてきたことを紹介した。

講演後には、谷本さんや倉林さんの他、eスポーツを教育に積極的に取り入れている星林高校パソコン部顧問の西川充伸教諭、県デジタル社会推進課の宮本智章課長、同協議会の山﨑和典さんが登壇してパネルディスカッションをし、eスポーツの今後の可能性や、地域社会へのさらなる貢献について意見を交わした。