思いが詰まった集大成 和大美術専攻が卒業展
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和歌山大学教育学部美術専攻の4年生7人による卒業制作展が、和歌山市小松原通の県民文化会館中展示室で24日まで開かれている。
油彩画や水彩画を中心に、石粉粘土の小さな立体造形など約50点が並ぶ。
新納菜々子さん(22)は、犬のラブラドルレトリバーをモチーフに油彩や水彩で描いた20点を出展。縦160㌢、横130㌢の大きさの作品「唯一」では、数匹の犬の中央に自身の愛犬を配置して描いた。「動物画を専門として、動物の生き生きとした表情と生命観を引き立てるような技法を研究してきた。身近な愛犬はたくさん観察して思い入れがあります。同じような犬がたくさんいる中、愛犬の表情にさまざまな思いと愛情を込めました」と話した。
4月から岡山県で小学校の教員として働く予定の松原颯汰さん(22)は、身近な「あるある」をテーマに9点の油彩画を並べる。「毎日のように、朝7、8時から夜10時まで絵に取り組んだ大学生活で、充実していて人生で一番楽しかった。それだけ絵が好き。生活の『あるある』に共感し、没入してもらえたら」と話した。
午前9時から午後5時(最終日は3時)まで。