NPB入りと優勝誓う ウェイブスが紀三井寺で

関西独立リーグで戦う和歌山県内唯一のプロ野球団「和歌山ウェイブス」は20日、和歌山市の紀三井寺を訪れ、今季の優勝とNPB(日本野球機構)選手の輩出を誓った。
ウェイブスは2023年度まで田辺市や上富田町を拠点にしていたが、昨季から和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場を含む県全域をホームとしたことから、今回初めて紀三井寺で必勝を祈願した。
2月1日付で新たに加入した12人を含む20人の選手と共に元プロ・阪神タイガースの選手で現ウェイブスの西村憲監督と濱中治GMら計29人が出席。紀三井寺の前田泰道貫主(66)が経と祈願文を読み上げる中、焼香を上げた後、西河洋樹球団代表が前田貫主から「必勝祈願」などと記された祈祷札を受け取った。
堅木大輔主将(20)は「NPB入りと優勝を目指してチーム全員で一年間、けがなく戦う」と決意。6チーム中4位だった昨季を踏まえ、「去年は全体的に結果が出なかった。ことしは結果で多くの人に恩返ししたい」と意気込んだ。
前田貫主は「(紀三井寺球場から、紀三井寺のある)名草山が見えたら見守っていると思ってください」と伝え、「寺一同で応援している。それぞれの選手が頑張って練習して1回でも多く勝って、和歌山を盛り上げる意味でも、1人でも2人でもNPBに入ってほしい」と話した。