帰国・出発を報告 JICA海外協力隊員が訪庁

独立行政法人・国際協力機構(JICA)の協力隊員として、海外に派遣されて帰国した隊員と、これから派遣される隊員が3日、和歌山県庁を訪れ、岸本周平知事にそれぞれ活動報告や意気込みなどを述べた。
帰国したのは松野桂子さん(派遣国・インドネシア)、松本直樹さん(ペルー)、澤田照子さん(モルディブ)、白井亜奈さん(ベリーズ)、田辺悠香さん(エジプト)の5人。
派遣されるのは和中久実さん(タイ)、宮﨑智海さん(同)、笹川恵美さん(モンゴル)、雑賀悠月さんの(エクアドエル)の4人。
帰国した隊員はそれぞれ、派遣された国での取り組みや、その国の文化と価値観の違いに困惑した経験などを紹介。これから派遣される隊員は一人ひとり、これまで取り組んできたことや現地での意気込みを述べた。
岸本知事は自身のアメリカでの滞在経験にふれ、価値観の違いはあるが、「人間として共通のものがあって、『楽して得したい』と『家族へのラブ』は人類共通」と言い、帰国した隊員と共感し合い、今後派遣される隊員を激励した。
わかやまJICAボランティア応援団(樫畑直尚会長)は、県産の食材などが入った「わかやま隊員応援セット」を派遣される隊員に寄贈。県内の協賛企業の商品が入っており、樫畑会長によると「地元和歌山の愛が詰まっている」セットだという。
帰国した松本さん(60)=同市=は観光分野に現地で従事。県観光連盟でインバウンドに関する仕事に就いていた経験を生かし、北部の町に外国人観光客を誘致することに励んだ。「交通手段やホテルが整備されていない中で誘致するのが大変だったが、楽しい2年間だった」と振り返った。
笹川さん(39)=橋本市=は診療放射線技師として現地に派遣され、今回で2回目。前回はボリビアに派遣されたが、新型コロナの影響で一時帰国し「やり切れない気持ちが残った」ことから再応募。「モンゴルは平均寿命が伸びているが、それに伴い病気になる人が増えている。病気の早期発見につながる技術向上に貢献したい」と意気込んだ。