開放感の中で描く楽しみ Zenの会が水彩画展

描きためたアルバムや道具も見ることができる
描きためたアルバムや道具も見ることができる

水彩画グループ「Zenの会」(杉林雅義代表)の第23回作品展が和歌山市小松原通の県民文化会館1階特設展示室で開かれている。14日まで。

同会は、画家の山本善明氏の名前を冠し、現在、新鋭からベテランメンバーまで14人が月に1度、県内や大阪、京都などで風景スケッチ会を開き、親睦を深めながら技術を磨いている。

今展では風景を描いた水彩スケッチ42点を並べている。他にも、会員がこれまでに描きためたスケッチアルバム、コンパクトに携帯できる会員手作りの道具セットを手に取って見ることができる。

2003年の会発足から活動する小林洋子さん(74)は「スケッチは旅行を楽しみながら、開放感の中で集中して描くことができる。描くうちに風景の細部に新たな発見があるのが魅力です。ゆっくりご覧いただけたら」、鹿児島県の桜島や開聞岳を色彩豊かに描いた岡本敏美さん(77)は、「桜島は男らしさ、開聞岳には繭で包まれたような優しさを感じた。山の生命感を伝えたい」と話している。

午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。