夜間中学開校の意義を実感 教育環境の改革に全力尽くす
和歌山県の岸本知事が、4月15日にご逝去されました。
心より哀悼の意を表すとともに、これまで和歌山の教育、文化・芸術、スポーツ等、地域活動について共に意見交換を重ねてきた岸本知事への感謝と敬意を改めて申し上げ、ご冥福をお祈りいたします。
4月12日、和歌山の夜間中学校をつくり育てる会の顧問として、待ちに待った、和歌山市立和歌山あけぼの中学校の開校・入学式が行われ、ごあいさつさせていただきました。開校の意義を強く感じるとともに、夜間中学推進の歩みを振り返りました。12年前、夜間中学関係者から「国で夜間中学を推進する会をつくってほしい」という要望を受け、代表呼びかけ人として各会派に呼びかけ、その後議連が発足。2016年の教育機会確保法成立を契機に、各都道府県政令市に最低1校の設置を目指し尽力してまいりました。さらに、尾花市長との長年にわたる議論の結果、今日の開校を迎えられたことは大変意義深く、夜間中学校が学びと人とのふれあいを促進する場であることを実感いたしました。不登校となり人を恐れていた一人の少年が、温かい仲間との出会いにより「勉強はやればできる」と自信を取り戻し、現在は夜間中学校の教師として生徒たちに希望を与えている実例は、この理念の実現を如実に示しています。
また、4月10日の衆議院本会議では、公明党を代表し、教育職員給特法等改正案に関し、教職員の働き方改革と処遇改善の両面から持続可能な職務体制の確立を訴えました。石破首相には、まず教職調整額の引き上げ、新たな職種「主務教諭」の創設、学級担任への手当の加算といった措置や、中学校35人学級の早急な実現、さらに地元の社会保険労務士会や法律家との連携による相談窓口のモデル的設置、そして教員免許法改正による多様な人材の登用について前向きな答弁をいただきました。
続く4月16日の衆議院文部科学委員会では、教員の処遇改善や長時間労働是正に向けた教員給与特別措置法(給特法)などの改正案を巡り、教員の事務負担を軽減する仕組みが重要だと訴えました。そして、国や地方自治体、地域社会を挙げて集中的に学校の働き方改革に取り組むための「緊急改革期間」を設けて、公明党が提案した「学校・教師が担う業務に係る3分類」に基づいた業務の内容を明確に指針に位置付ける必要があると見解を求めました。
武部副大臣から、今回の法案においては、すべての教育委員会において、文科大臣が定める指針に即して、教師の業務量の管理や健康を確保するための計画を策定いただきますが、その計画において公明党から提案いただいた「学校・教師が担う業務にかかわる3分類」の内容を指針に位置づけ、業務の見直しを加速させていきたいという前向きな答弁を引き出すことができました。
これからも、現場の声に耳を傾け、子どもたちに明るい未来への一歩を提供する場の発展と、教育環境の改革に全力を尽くす決意を胸に、地域と共に歩んでまいります。