知事選に松坂氏を擁立 共産党が公認候補で

共産党は8日、岸本周平前和歌山県知事の死去に伴う知事選(15日告示、6月1日投開票)に、党県副委員長で元和歌山市議の松坂美知子氏(68)を党公認で擁立すると発表した。
県委員会が参加している市民団体「ゆたかで住みよい和歌山県をつくる会」が2022年の前回選に続き候補擁立を断念したことを受け、2回連続で党公認候補を立てる。
松坂氏は和歌山市出身、お茶の水女子大学文教育学部卒。同市議を2期務め、22年の知事選で落選している。
県庁で記者会見した松坂氏は、すでに出馬表明している宮﨑泉副知事(66)が自民党の主導で擁立されたとし、「県政を白紙委任することはできない」と出馬の理由を述べた。「くらしを助ける県政」を掲げ、自衛隊などによる施設利用調整の枠組みを持つ「特定利用空港」の南紀白浜空港について、軍事利用の危険があるなどとして、指定撤回を訴えた。