秋にはおいしい米を 和歌浦天満宮で豊作祈願

豊作を祈願する小板宮司
豊作を祈願する小板宮司

米の価格高騰が続く中、和歌山市和歌浦西の和歌浦天満宮(小板政規宮司)で12日、豊作祈願が執り行われた。

田植えの時期に祈りをささげようと、金運に縁起が良いとされる辛巳(かのとみ)の12日に実施。

神事では小板宮司が猛暑や米不足、価格高騰を払い清め、秋には豊作になるよう祝詞をささげた後、本殿に稲を供え祝詞を奏上し祈願した後、土が入った五つのバケツに発芽した種籾(たねもみ)を植えた。

品種は暑さに強いとされる「にこまる」で、境内で大切に育て、年末にしめ縄として使用する予定だという。

小板宮司は「消費者だけでなく生産者も苦しめている米の値上がり。秋にはおいしい新米を皆がたくさん食べられるよう、心から豊作を願っている」と話した。