「和歌山が最高!だと子どもたちが思う未来を!」  昭和100年、戦後80年の節目に考える

まず冒頭に、先月4月15日に急逝されました岸本周平和歌山県知事に対し改めて哀悼の誠を表します。岸本知事とは私が国会議員の秘書時代に出会いました。秘書を退職後、市議会議員の補欠選挙に出馬を決め、早朝、初めてJR和歌山駅前での街頭活動に向かった際、すでに活動をされていた岸本知事(当時は衆議院議員)が、場所を移動しようとする私に「一緒にやろう!」と声をかけていただき、惜しげもなくビラの配り方、お辞儀のタイミング、角度などを自身の経験に基づき教えていただいたことは忘れることができません。ましてや長年、政党も違う同じ選挙区の国会議員の秘書であった、いわゆる「相手方」であった私に対してご指導いただいた懐の深さは、政治家として一歩目を踏み出したばかりの私にとって非常にありがたく感じました。

思い返せば、最後の会話も、お亡くなりになる1週間ほど前に、あるお花見会場でお会いした際に「お花見シーズンはこうした方がいいよ。僕ならこうする」という旨の活動のアドバイスを頂いた会話でございました。常にご自身の政治活動には妥協せず自分に厳しく、他人には優しい笑顔でお話をされるお人柄を一人の人間として尊敬しておりました。

まだ1期目途中、約2年半の在任期間でした。志半ばで非常に無念だと思います。岸本知事のスローガンでありました「和歌山が最高!だと子どもたちが思う未来を!」の実現に向けて、現在、同じ和歌山1区より選出いただいている身として精進してまいりたいと思います。心よりご冥福をお祈りいたします。

去る5月3日「憲法記念日」にJR和歌山駅前にて、自民党和歌山県連主催の街頭演説会を開催し、私もマイクを握らせていただきました。今年は昭和100年、戦後80年にあたる節目の年であります。日本国憲法施行から78年がたちましたが、日本国憲法はこの間一度も改正されたことがありません。

諸外国における戦後の憲法改正回数は、ドイツが65回、フランスが27回、カナダが19回、イタリアが17回、中国が10回、韓国が9回、そしてアメリカが6回。常に、憲法を時代の変化に合わせた形で改正されております。

日本国憲法も、今の時代に合ったものにアップデートしていく必要を強く感じております。

ダーウィンが示したという「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である」との考えにも表される通り、政治に携わるものとして「変化を恐れない」というメッセージを発信し、「憲法改正」が「目的」でなく、何より次世代に素晴らしい日本を残すための「手段」と考えて行動してまいります。この節目の年に今一度国民の皆さまと、この国の根幹である「日本国憲法」について考え、議論を深めてまいりたいと思いますので、率直なご意見等お聞かせ願いたいと存じます。