アルテリーヴォ17連覇 サッカー天皇杯県代表に

ゴールへ押し込んで自身3点目を決める楢本
ゴールへ押し込んで自身3点目を決める楢本

中田食品杯第30回和歌山県サッカー選手権大会兼天皇杯JFA第105回全日本サッカー選手権大会県代表決定戦は11日、和歌山市毛見の紀三井寺公園陸上競技場で決勝戦が行われた。圧倒的な攻撃力で試合を支配したアルテリーヴォ和歌山が南紀オレンジサンライズFCに8―0で快勝。17年連続17回目となる県王者の座に輝き、天皇杯への出場権を獲得した。

三枝寛和監督の「自分たちのやりたいことを表現して、試合をつくれていた」という言葉通り、試合は序盤からアルテリーヴォのペースだった。前半3分、DF大橋優正がヘディングで先制点を奪うと、14分にも再び頭でゴールを決める。大橋は「決勝なので難しい展開も予想していたが、チームに勢いを与えられて良かった」と笑顔。その後も攻撃の手を緩めず、25分にはMF楢本唯翔がミドルシュートを突き刺し、前半を3―0で折り返した。

後半に入っても勢いは止まらなかった。8分に楢本が自身2点目を決めると、11分にはFW北野純也、21分にはMF工藤和真、37分にはMF向井颯が得点を重ねた。さらに後半42分、再び楢本がネットを揺らし、ハットトリックを達成。「この3点はチーム全体で取れたもの。和歌山代表として出場することは通過点であって、ここからが本当の勝負」と力を込めた。

主将のDF小久保裕也は「アルテリーヴォでプレーする以上、勝ち続ける責任がある。1回戦敗退では許されない。必ず勝つという気持ちで準備していく」と強い覚悟を見せた。

三枝監督は「先を見過ぎず、一戦一戦を大事にしていきたい。全選手が100%の力を出し切ることが大切だ」と気を引き締めた。

天皇杯1回戦は同所で25日午後1時から、FC BASARA HYOGO(兵庫)と対戦する。