優雅に、軽やかに フラメンコ協会が春の祭典

和歌山フラメンコ協会(森久美子会長)による「フラメンコ春の祭典 in ポルトヨーロッパ」が18日、和歌山市毛見の和歌山マリーナシティ内であった。噴水広場では、本場スペインで毎年春に開かれるフラメンコの祭りを再現した「フェリア・デ・セビジャーナス」を披露。華やかな衣装の会員約40人が情熱的な踊りで魅了し、本場さながらの雰囲気に包まれた。
同協会は2001年にマリーナシティで発足式を行って以来、同所でフラメンコの祭典を開催。海外からの観光客が増える中、国籍や人種、性別を超え、みんなで楽しめるポルトヨーロッパの春の風物詩として親しまれてきた。森会長は「直前まで天候が心配でしたが、晴れて何より。この素晴らしい場所で踊れることは私たちにとっても大変誇らしく、毎年楽しみです」と笑顔で話した。
明るいリズムの曲や情熱的で哀愁漂う音楽に合わせ、一つの輪になって披露。カスタネットを使って軽快に、扇子を手に優雅に踊った。来園者はキレのある踊りや手足のしなやかな動きやに見とれ、大きな拍手を送った。最近フラメンコを習い始めたという同市の女性(44)は「皆さんとっても気持ちよさそうに踊っていて、すてきでした」と話していた。
施設内のインターナショナルシアターでは、ゲストダンサーに笠松明美さんらを迎えたライブを開催。魂を揺さぶるような情熱的なフラメンコで魅了した。