小倉工場に設備投資 ライオンケミカルが立地協定

立地協定に調印し、歓談する田中社長㊨と尾花市長(手前)
立地協定に調印し、歓談する田中社長㊨と尾花市長(手前)

殺虫剤や入浴剤、芳香剤などの製造販売を手掛けるライオンケミカル㈱(和歌山県有田市辻堂、田中源悟社長)は、和歌山市の小倉工場の生産性向上に向けて設備投資を行うにあたり、同市役所で20日、市との立地協定に調印した。

同社は1885年(明治18)創業で、蚊取り線香をはじめ医薬部外品、洗浄剤などさまざまな家庭用品を製造し、技術面、品質管理ともに多くの顧客から高い評価を得ている。

今回の設備投資は、カビとりスプレーやパイプクリーナーなどの現在の製造ラインに、ロボットケーサー(箱詰め作業の自動化ロボット)やボトル供給装置(整列化)の自動化設備を導入するもの。7月に導入する計画で、3人の新規雇用を予定している。

調印式では、田中社長と尾花正啓市長が立地協定書に署名した。

尾花市長は「和歌山を代表する企業として活躍されており、市としても地域経済の発展や雇用創出に期待している」と述べ、田中社長は「工場を全国標準化し、県外からも、和歌山に戻ってきても働いてもらえる企業づくりに取り組んでいる。期待に沿えるように社業にまい進したい」と話した。