幸せの香り楽しんで ANAが日赤にスズラン

入院患者らの幸せを願い、全日本空輸㈱(ANA)の客室乗務員らが20日、和歌山市小松原通の日赤和歌山医療センターを訪れ、「しあわせ」の花言葉を持つスズランの切り花50束と、同社オリジナルの香り付きしおり300枚を贈った。

ANAグループは1956年から毎年、全国各地の赤十字病院などに北海道で栽培されたスズランの花を届けている。70回目のことしは、全国51カ所の赤十字病院や関連施設に贈る。

この日、同センターで贈呈セレモニーが行われ、同社関西空港支店の三宅啓文支店長や客室乗務員、グランドスタッフ、グランドハンドリングスタッフの4人が訪れた。三宅支店長が「スズランの爽やかな香りをお届けし、皆さまに幸せを届けていきたい」とあいさつし、山下幸孝院長にスズランの切り花を手渡した。山下院長は「毎年ありがとうございます。患者にとって本当に勇気づけられます」と感謝を伝えた。

セレモニー後、同社スタッフらは病棟の患者を見舞い、花束としおりを手渡した。

花束を受け取った60代の女性は「初めて本物のスズランを見て感激。いい香りで華やかな気持ちになる」、30代の女性は「ありがとうございます。リハビリ頑張ります」と笑顔だった。

病室を見舞ったグランドスタッフの三枝宥葵さんは「少しでも幸せや笑顔、元気を共有できたらと気持ちを込めた。笑顔が見られて良かった」と話した。