お得な商品券を販売 和歌山市が物価高対策で

プレミアム付き商品券について説明する尾花市長
プレミアム付き商品券について説明する尾花市長

和歌山市は、物価高騰の影響を受けている生活者や事業者を支援し、市内の消費喚起、地域経済の活性化を促すため、プレミアム付き商品券を昨年度に続いて販売する。前回はデジタル限定で、高齢者や低年齢層の利用が困難との声があったことを受け、今回はデジタルと紙の両方を発行する。6月30日~7月9日に購入申し込みを受け付け、利用期間は7月28日~10月31日となっている。

市内在住者が対象で、1口6500円分を5000円(プレミアム率30%)で販売し、デジタル17万5000口、紙7万5000口の計25万口、消費額は16億2500万円となっている。購入は1人あたり3口まで。申し込みは専用ウェブサイト(6月2日開設)、はがきで行う。申し込み多数の場合は抽選となる。詳細は同サイトに掲載される。

対象店舗は市内約1800店を想定しており、6月2~30日に第一次の店舗登録を受け付ける。10日午前10時、午後1時からの2回、事業者向け説明会を和歌山商工会議所4階(西汀丁)で開催する。申し込み不要で、定員は各回50人。オンラインでの説明会も行う予定。

デジタル商品券のみだった昨年度の実績をみると、利用者総数は6万7344人、決済総額は19億8825万5115円。利用者は年代別で、50代が最も多い22・5%、次いで40代が19・5%、60代が16・5%、30代が14・8%と利用の中心だったが、80代以上は2・2%、10代以下は3・8%にとどまり、スマートフォンを所有しない、使用が難しい人が多い年齢層の利用割合が低かった。これを踏まえ市は、紙の商品券も同時発行することにした。

尾花正啓市長は5月23日の定例記者会見で「30%のプレミアムがつき、コメやガソリンなどさまざまな商品が買えるので、ぜひ多くの市民に利用していただき、物価高を乗り切ってもらいたい」と話した。

問い合わせはコールセンター(フリーダイヤル0120・138・520、午前9時~午後5時半)。