2年連続3000万人超え 県内24年観光客数

2024年に和歌山県内を訪れた観光客総数は3273万1000人(前年比2・5%増)で、2年連続で3000万人を上回ったことが県の観光客動態調査(速報値)で分かった。外国人観光客が好調だったことなどにより、史上最高を記録したコロナ禍前の19年の3543万3000人と比べても92・4%まで回復した。
24年の観光客総数のうち日帰り客は2766万7000人(前年比2・4%増、19年比7・6%減)、宿泊客は506万4000人(同2・9%増、8・0%減)となった。
夏季の猛暑や南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)の影響はあったが、観光客総数、日帰り客数、宿泊客数のいずれも前年を上回る結果となった。
外国人宿泊客数は51万293人泊を記録し、19年の50万1844人泊を上回る過去最高となり、前年比33・2%増の大幅アップだった。
国・地域別のシェアは、アジアが53・9%、欧米豪が35・8%、その他が10・3%。アジアでは中国が最も多い24・1%、次いで香港が9・6%、台湾が8・9%。欧米豪ではオセアニア6・1%、アメリカ6・1%、フランス6・0%の順だった。
主要市町村別に外国人宿泊客数をみると、白浜町が最多の10万8531人泊、高野町が10万6673人泊、和歌山市が9万5158人泊、那智勝浦町が8万693人泊と続いた。
県内7カ所の主要観光地の入り込み状況をみると、総数で増加幅が最も大きかったのが那智勝浦町の125万3885人(前年比16・1%増)。和歌山市は微減し、615万1510人(同2・0%減)となった。
その他の主要観光地の総数は、高野町141万8247人(同1・5%増)▽田辺市龍神村38万5876人(同9・5%増)▽田辺市本宮町161万7365人(同10・7%増)▽旧白浜町300万7178人(同1・7%増)▽旧串本町191万4305人(同0・04%減)――だった。