党幹部が和歌山入り 参政・神谷氏、立憲・大串氏

3日に公示された参院選では、序盤から和歌山県内にも各党幹部が訪れ、党や公認候補への支持を懸命に訴えている。
参政党の神谷宗幣代表は5日、和歌山選挙区の党公認候補の応援で和歌山市入りし、JR和歌山駅前で街頭演説した。
神谷氏は、公示日の演説で批判を受けた「高齢女性は子どもを産めない」との発言について、「60、70代で生むのは今の科学では難しい。高齢出産はリスクが上がるし、母体への負担も大きい、これは事実。なるべく若いうちに子どもがたくさん産める社会環境をつくろうと言いたいだけだ。それしか少子化を止める方法はない」と説明。子どもを望みながら、経済的理由などで困難な人をサポートするのが国の役目だと述べた。
また、少子化対策も就労支援もできていない現状だとし、「働きたい日本人が働ける環境をつくればいい。労働力が足りないと外国人を入れるのは矛盾している」と批判した。
立憲民主党の大串博志代表代行は4日に同駅前で街頭演説を行った。
最大の争点は物価高対策だとし、食料品の消費税率を2年間ゼロにすること、ガソリン税暫定税率の廃止などを訴え、「物価高対策に無策な与党か、具体的な提案の立憲民主党か、選んでもらいたい」と述べ、自公政権を厳しく批判した。
立憲民主は、日本維新の会との候補者調整により、和歌山選挙区の予定候補を取り下げたが、維新の支援はしないとしている。この点について記者団に問われた大串氏は「与党系に対抗する勢力が乱立しているよりは一本化に近い方が戦いやすいのは常道。その形を追求して、全国的に与党の議席を減らすことに少しでも近づきたい。一本化には十分意味がある」と述べた。