和工が開幕戦制す 夏の高校野球和歌山大会

和工の2回1死一、三塁、吉田の適時打の間に先制のホームイン
和工の2回1死一、三塁、吉田の適時打の間に先制のホームイン

第107回全国高校野球選手権和歌山大会は11日、和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で開幕戦があり、和歌山工業が和歌山北を接戦の末に2―1で下した。2年生ながら吉田が2打点と躍動。エース左腕・山田が129球13奪三振の力投でチームを勝利へ導き、和北は3大会連続の開幕戦白星を逃した。

第2日

【第1試合・1回戦】
和歌山北 0000100001
和歌山工業 01010000×2
〔北〕根来、山田―山内〔工〕山田―梶原

先制は和工。2回1死から梶原、続く山田がつないで1死一、三塁。ここで打席に入った吉田がアウトコースのスライダーを捉えて先制のタイムリー。「先輩がつくってくれたチャンスで打てて良かった」と胸を張った。

さらに4回、主将・梶原の二塁打などで1死三塁とし、またも吉田が勝負強さを発揮。「もう一回、先輩のために打って勝ち切りたかった」とセンター方向に弾き返し、貴重な追加点を挙げた。

和北は5回、原田の出塁などから2死一、三塁と攻め、和工のワイルドピッチで1点を返す。なおも2死満塁の絶好機をつくったが、ここで踏ん張ったのが和工のエース山田。直球を軸に冷静な投球でピンチを切り抜けて9回を投げ切り、「自分の強気なところが出せた」と振り返った。和北の追撃を封じ、和工が白星を挙げた。



第2試合
田辺9―6近大新宮