「百年健幸」の国へ提言準備 改正災害対策基本法が施行
観測史上最も早く5月中旬の梅雨入りとなりました。和歌山城や県内各地の紫陽花も咲き始めたでしょうか。和歌山に帰ることが難しい状況ですが、インターネットなどに掲載される、色とりどりの紫陽花の開花情報を日々楽しみに待っています。
一方、梅雨期は大雨や長雨による土砂災害・水害が起こりやすい時期でもあります。参議院本会議で全会一致により可決、成立し、5月20日より施行された「改正災害対策基本法」では、自治体が発する避難情報を大きく変更し、より分かりやすくしたほか、ご高齢の方や障害を持った方など「災害弱者」の避難対策を拡充しました。県庁のホームページでは、「和歌山県防災ナビ」アプリやハザードマップも掲載されています。
最新の情報を確認のうえ、県民の皆さまには、日頃より災害に備えていただくようお願いいたします。
そしてもうすぐ、6月6日「梅の日」です。
460余年前の6月6日、後奈良天皇が京都・賀茂神社に詣で、梅を奉納して祈ったところ、雨が降りそそぎ五穀豊穣をもたらしたという故事にちなみ制定されました。梅干しは災いや疫病を除き、幸運をもたらすと言われています。紀州の美味しい梅干や梅製品を、菅総理をはじめ与野党議員にも積極的にPRし、皆で健康維持に努めていきたいと思います。
令和元年に立ち上げた「明るい社会保障改革議員連盟」では、人生100年時代の安心の基盤は「健康」であるとの考えのもと、全ての国民が健康に活躍できる「百年健幸」の国づくりを目指し、三方良し(個人の健康、社会保障制度の持続可能性、成長産業の育成)の「明るい社会保障改革」を推進してきました。昨年より新型コロナウイルス感染症の蔓延が長期化する中で、生活様式の変化によって、さまざまな世代で生じている身体の変調や精神的な不安・ストレスなどの新たな健康課題が心配されています。また、コロナ禍において、オンライン診療や健康診断など、医療・健康分野におけるデジタル化推進の必要性が再認識されています。
このような中、昨年11月から今年4月にかけて8回の会合を開催し、専門分野の方々のご意見を伺い検討を行いました。この検討を通じて、ウィズ・コロナ/ポスト・コロナ時代における「百年健幸」の国づくりの課題として、「データヘルス(一人ひとりの健康・医療情報をデジタル化し、効率的・効果的な対応を可能にする仕組み)の推進」、「デジタルヘルス製品の実用化、活用の促進」、「コロナ禍で顕在化した孤独や孤立、健康課題への対応」、「エビデンスに基づいた予防・健康づくりの推進」について取りまとめ、政府に提言する準備を進めています。
産業界、医療界、保険者、国・地方公共団体など関係者が参画した予防・健康づくりの取り組みが、地方をはじめ全国に一層広がることを期待するとともに、皆さまの声に耳を傾け、明るい未来の実現に向けて引き続き尽力してまいります。