地域の無形民俗文化財紹介 海南で特別展
和歌山県海南市木津の市歴史民俗資料館(野田泰生館長)は、特別展「ふるさとの無形民俗文化財~継承されてきた地域の文化~」を開いている。来年3月31日まで。
同市に古くから伝わる民俗芸能を次世代に引き継ぐ大切さを周知しようと企画。県、同市から文化財に指定された花相撲や盆踊りなどの衣装、道具を約50点展示している。実際に使用されていた木製の獅子舞や行司衣装など、保存会、神社から寄贈、借り入れた。野田館長は「地域の人たちが伝えてきた文化を残していってもらえたら」と話している。
県の指定を受けた無形民俗文化財は「藤白の獅子舞」▽「塩津のいな踊」▽「山路王子神社の獅子舞」▽「山路王子神社の奉納花相撲」▽「大窪の笠踊り」▽「立神の雨乞踊り」――の6件。同市指定は「つつてん踊り」▽「亀の川念仏踊り」▽「加茂神社の獅子舞」▽「大窪地蔵寺の大川流双盤念仏」――の4件がある。
また、今秋開催の「第36回国民文化祭・わかやま2021」の特別連携事業として、「第63回近畿・東海・北陸ブロック民俗芸能大会」が同市民交流センターで11月7日に開かれることから、各府県に伝わる民俗芸能についても紹介している。
午前9時~午後4時半。休館日は毎週月、火と12月29日~1月3日。入館料は無料。問い合わせは同館(℡073・487・3808)。