世界的マジシャン迎え 城ホールで奇術の祭典

和歌山県内外のマジシャンによるマジックショー「紀の国わかやま 奇術の祭典2021」が21日午後1時半から、和歌山市七番丁の和歌山城ホール大ホールで開かれる。入場無料。

「紀の国わかやま文化祭2021」の一環として、和歌山マジシャンズクラブ(森教二会長)が企画。

同クラブは「市民成人学校マジック教室」(現「市民大学マジック教室」の修了生が結成し、ことしで29年目。同祭典では、マジック界で最も名誉ある賞の一つ、マリーン・アワードで「Most creative illusionist」を日本人として初受賞した世界的マジシャン・HARA(はら)さんをゲストに迎え、県外のマジシャン3人と同協会のマジシャン16人が舞台に立つ。この他、和歌山のアマチュアマジシャンの先駆者・金沢天耕の孫で岩出市出身の金澤寿美さん(42)が祖父の功績をスライドショーで紹介する。

このほど、同市市小路の河北コミュニティセンターで本番に向けた練習が行われ、軽快な音楽に合わせ、タイミングなどを確認した。出演者はそれぞれトランプやステッキを使ったマジックをはじめ、般若の面を使ったユニークなイリュージョンなどバラエティーに富んだ内容で披露する。

金澤さんは「祖父・天耕も和歌山でアマチュアマジックが現在まで続いていることを喜んでいると思う」と話し、小学校5年生からマジックを続ける森会長(79)は「和歌山は東京に次いでアマチュアマジックが盛んだった地。それを全国に発信できれば」と意気込んでいる。

同クラブで指導する岩橋延直さん(87)は「国文祭という全国的な規模でマジックを行うのはこれが初めて。これをきっかけにマジックの輪が広がってくれたらうれしい」と話している。

問い合わせは森会長(℡090・8792・8890)。

傘がどんどん出てくる不思議なマジックも

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