海南市の辻敏弘さんに 社会教育功労者表彰

長年にわたって社会教育の振興に功績のあった人を文部科学大臣が表彰する2021年度社会教育功労者表彰に、和歌山県社会教育委員連絡協議会会長の辻敏弘さん(74)=海南市=と元御坊市社会教育委員の有本充さん(88)=御坊市=の2人が選ばれ、9日、県庁南別館で伝達式が行われた。

辻さんは、海草地方青少年育成推進員等連絡協議会会長や同市社会教育委員会議の議長などを歴任。県社会教育委員連絡協議会会長として、市町村の社会教育委員への研修などを企画・運営し、社会教育委員の資質向上に努め、県青少年育成推進委員会連絡協議会会長として、青少年の健全育成や社会教育の推進に尽力している。

有本さんは、元県警西警察署長。退職後は、御坊市塩屋公民館長や同市社会教育委員、同市公民館運営審議会委員などを務め、地域学習の振興や人権教育、子どもの育成活動などの分野で活躍し、社会教育の発展に貢献した。

伝達式では、宮﨑泉県教育長から2人に表彰状と銀杯が手渡された。

辻さんは「身に余る光栄。地道にやってきた積み重ねが評価されたのかな」とし笑顔。40年以上前に地域の青少年指導員を務めたのが活動の始まりだったといい「行き着くところはまだまだ。少しでもお役に立てればと思っている」と力を込めた。

有本さんは「地域の結び付きを深める活動がここにつながったのかなと思い、喜びをかみ締めている」と話していた。

(左から)辻さん、宮﨑教育長、有本さん

(左から)辻さん、宮﨑教育長、有本さん