50年勤続の2人を表彰 和市交通指導員大会

交通安全活動に従事する和歌山市の交通指導員が市長委嘱制になってことしで50年。記念大会が同市七番丁の和歌山城ホールで開かれ、勤続50年を迎えた田中洋一さんと津村睿正(えいしょう)さんに、これまでの地道な活動をたたえる感謝状が贈られた。

1964年、市交通指導員連絡協議会が設立され、71年10月に県内で初開催された第26回国民体育大会(黒潮国体)の際に市長から委嘱される制度となった。現在、市内30地区で合計96人(男性91人、女性5人)が活動し、子どもの登下校時の街頭指導や交通安全教育の推進、普及啓発の他、市内のさまざまなイベントに出動するなど、多岐にわたる活躍を続けている。

記念大会には制服姿の交通指導員57人が出席。交通事故の犠牲者に黙とうをささげた後、尾花正啓市長はあいさつで、「皆さんの熱心で献身的な活動により、50年間で交通事故が大幅に減った。大変頼もしい存在」と指導員らに感謝の言葉を述べた。

同連絡協議会の石井太郎会長は「和歌山で1件でも交通事故をなくすため、頑張っていきたい」と力を込めた。

50年勤続表彰を受けた津村さんは「仕事と両立するのは大変な面もあったが、交通事故から子どもたちを守るのだという思いでやってきた。これからも今まで通り頑張っていく」と笑顔で話していた。

表彰状を手に(左から)津村さん、尾花市長、田中さん

表彰状を手に(左から)津村さん、尾花市長、田中さん