自衛隊の広報に協力 海南ノビノスに感謝状

自衛隊和歌山地方協力本部(中尾京一防衛事務官)は18日、同本部の充実発展と隊員の士気高揚に協力したとして、海南ノビノス(松藤伸介館長)に感謝状を贈った。

ノビノスは2020年6月に開館。日本一となる絵本5万冊を開架する図書館、ホール、託児所などを備えた複合施設。現在、毎月5万人が来館する。

同本部は県民に自衛隊員の募集や、任務活動を広く知ってもらおうと広報を行っているが、会場を確保するのがとても難しいという。

ノビノスでは開館以来、ホールや会議室で来館する学生や保護者らに毎月広報活動を行っている。昨年7月には海南市で初めてとなる第三音楽隊の音楽コンサートも同館内ホールで実施した。

この日、同館で感謝状の贈呈式があり、中尾防衛事務官(54)が松藤館長(62)に感謝状を手渡した。中尾防衛事務官は「毎月の広報のための場所の提供していただき感謝している」と話し、松藤館長は「こちらが感謝を申し上げたい。同館は『賑わいの創出』を目的としているが、本当に市民の役に立っているのか実感がなかった。部屋を有効的に使っていただいてありがたい。感謝状はスタッフ全員の励みになります」と喜んだ。

今後も同館で自衛隊の一般広報や屋外での演奏活動を行い、中尾防衛事務官は「市民に潤いを届けていきたい」と話している。

感謝状を手に松藤館長㊧、中尾防衛事務官

感謝状を手に松藤館長㊧、中尾防衛事務官