思い出を器に 和歌山西LCが貴志小で陶芸教室
社会奉仕団体・和歌山西ライオンズクラブ(=LC、久保友希会長)は7日、和歌山市栄谷の貴志小学校(西岡美也子校長)6年生を対象にした陶芸体験教室を開いた。
陶芸体験は2012年、同クラブが50周年を迎えたのを機に、社会奉仕活動の一環として子どもたちにゼロからのものづくりを楽しんでもらい、小学校の思い出となればと始めた。ことしで10回目。
この日、同クラブの阪口倫博幹事(45)が「世界に一つの自分の器を作ってください」とあいさつし、西岡校長(55)は自身が50年ほど前、幼稚園で作ったという湯飲みを手にし「何十年たってもこの時の思い出がよみがえる。皆さんもきょうの思い出を胸に刻んでほしい」と話していた。
6年生49人がマグカップ作りに挑戦。陶芸工房ぷらゆす(同市砂山南)の酒井禎明代表が指導し、同クラブのメンバーがサポートをした。
児童らは、手回しのろくろで粘土がマグカップの形になるようクルクル回しながらの作業に四苦八苦。初めて体験する子も多く、少し形がいびつになっても「これも思い出やな」と互いに顔を見合わせ笑顔で制作していた。成形した後はドライヤーで乾燥させ、底の形を整えた後、持ち手を付けて完成。
丸いフォルムものや、象の鼻を持ち手にデザインしたユニークなマグカップなどさまざまな作品が仕上がった。
初めて陶芸を体験したという湯川瑛太さん(12)は「楽しかった。これを見るときょうのことを思い出すと思う」と笑顔。抹茶わんをイメージして作ったという為久颯大さん(12)は「コーラを入れたい。出来上がりが楽しみ」と話していた。
マグカップは焼成した後、卒業記念として児童らに贈られる。