オンラインで国際交流 南加県人会と城東中

アメリカ・カリフォルニア州南部に暮らす和歌山をルーツとする日系人グループ「南加(カリフォルニア)和歌山県人会」と和歌山市立城東中学校生徒のオンライン交流会が6日朝(日本時間)に開かれ、英語を交えてアメリカの生活の様子、和歌山の名所などを紹介し合った。

2023年10月開催予定の「第2回和歌山県人会世界大会」に向け、県内の小中高校生に、和歌山の移民史や各地の県人会の活動などへの理解を深めてもらう県の取り組み「わかやま国際ネットワーク」の一環。先月は全体交流会で南北アメリカ大陸の6県人会と県内12校の児童・生徒がオンラインで顔を合わせ、今月から各校の個別交流会が順次行われている。

城東中の2年生2クラス65人、南加県人会の約10人が交流会に参加し、県国際課の職員が司会を務めた。生徒らは和歌山の移民史の学習発表、高野山や道成寺など県内の名所、文化などの紹介を英語で行った。

「バーチャルホームステイ」のコーナーでは、和歌山市出身のデザイナー、マーフィー川口恵理さんが、ロサンゼルスの自宅や街のマーケット、ビーチ、人気のメキシコ料理などを動画で紹介。「人生はあっという間。やりたいことを、やりたいときにやってください」と生徒に呼び掛けた。

フリーの質問コーナーでは、県人会メンバーから、日本のアイドルやサブカルチャーに興味があること、南カリフォルニアにはラーメンやすしの店が多いこと、冬でも暖かいため、ビーチで朝食を食べていることなどが紹介され、生徒らは、日本とのさまざまな違いに驚きながら交流を楽しんだ。

2年生の河原田舞佑さん(14)は「初めて現地の人の家や生活の様子が見られて楽しかった。もともと留学をしてみたい気持ちがあり、もっとアメリカに興味が出てきた」と話していた。

南加和歌山県人会と交流する城東中の生徒ら

南加和歌山県人会と交流する城東中の生徒ら