1人死亡、新たに556人 軽い症状に要注意
和歌山県は3日、新型コロナウイルスに感染した湯浅保健所管内の80代女性が亡くなり、乳児から90代の新規感染者556人を確認したと発表した。前週の同じ木曜日との比較では66人増。新たなクラスター(感染者集団)を3件認定し、入院待機者は3545人となった。
亡くなった女性は、クラスターとなった高齢者向け住宅の入居者で、基礎疾患があり、直接の死因は老衰だった。県内の感染者の死亡は第6波で6人、累計で68人となった。
556人の保健所管内別内訳は、和歌山市327人、海南21人、岩出65人、橋本49人、湯浅23人、御坊22人、田辺30人、新宮18人、県外1人。
新たなクラスターは、152例目が紀の川市貴志川町上野山の特別養護老人ホーム「貴志川聖アンナの家」で、入所者7人と職員3人の計10人が感染。153例目は和歌山市新在家の有料老人ホーム「メゾンハートフル」で、入居者4人と職員2人の計6人が陽性。154例目は串本町串本の町立串本小学校で、児童6人の感染が確認された。
発表済みのクラスターでは、有料老人ホーム「きしゅうの里」関係が1人増の20人、吹屋町デイサービス園関係が1人増の13人、高齢者向け住宅「健輝苑有田川」関係が1人増の20人、有料老人ホーム「若宮シルバーハイム」関係が2人増の9人、県立和歌山北高校西校舎関係が1人増の15人、高齢者向け住宅「あい船所」関係が2人増の12人、認可外保育施設「キッズガーデンムーミンママ」関係が4人増の10人となった。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が過去最多を更新の375・1人。保健所管内別では和歌山市598・6人、岩出369・8人、橋本341・0人、湯浅167・2人、新宮128・1人が過去最多を更新し、3日続けて全ての保健所管内で100人を上回った。
県内の感染者は累計1万2695人、入院者数は431人(うち重症35人)、病床使用率は68・1%。
県福祉保健部の野㞍孝子技監は、初期症状の訴えがない人や陽性が判明した時点で重症者が多いとし、咽頭痛などの軽微な症状に注意し、早期に検査を受けるよう呼び掛けた。