標語最優秀に伊藤さん 川永地区社協コンク
コロナ禍で地域と関わる機会が減少する中、和歌山市川永地区社会福祉協議会は地域の絆をつなぐ一助になればと「川永地区 絆を強くし、元気づける標語コンクール」を初めて開催。412作品の応募があった中から、最優秀賞1作品、優秀賞3作品、入選6作品が選ばれた。
同協議会は自分が住むまちに誇りや愛着を持ち、地域全体が一つになれるような標語を募集した。最優秀賞は、市立川永小学校(同市楠本)5年生の伊藤紗希さん(11)の標語「笑顔と絆みんなでつなごう川永に…」。同標語は今後しばらくの間、同協議会で使用する封筒やクリアファイルに記載される他、イベントや回覧などでも使用されるという。
同校では、全校児童約320人が同コンクールに参加し、伊藤さんをはじめ、2人が優秀賞、5人が入選した。
同校で15日に行われた表彰式には、伊藤さんと共に、優秀賞に選ばれた1年生の奥野天馬さん(7)と3年生の高瀬由樹さん(9)が出席。沖平渉校長が「コロナ禍でも楽しくなる、心温まる標語が多くうれしかった」と3人に賞状を手渡し、同協議会の津名隆明会長から副賞が贈られた。
伊藤さんは「たくさん悩んだので最優秀賞に選ばれてうれしかった。コロナに負けず、また笑顔になろうという思いを込めた」と話し、「たのしいまちうれしいまちともだちいっぱいできるまち」という標語を作った奥野さんも「うれしい」とにっこり。
また、「助けあいみんなでできる川ながへ」という標語を作った高瀬さんは、人生で初めてという賞状を手に、「自然があって好きな町なので、もっといい町にしたい」と話した。
津名会長は「コロナ禍で行事ができない今、高齢者と子どもたちが交流する機会も減り、知らない間に時間だけがたっているなと感じた。地域の絆を後押しする標語があれば全体意識も高まるのでは」と期待を込めた。
今回、一般から14作品の応募があり、湯川徳弘さんの「ためらわず一声かける思いやり」も優秀賞に選ばれた。