プロの仕事ってスゴイ 美容等の出前授業
中学生に仕事の魅力にふれてもらおうと、和歌山県生活衛生営業指導センター(池田一雄理事長)は20日、海南市下津町下津の市立下津第一中学校(北東謙治校長)で出前授業を行い、2年生18人が美容業、クリーニング業の各講師から技術を学んだ。
厚生労働省が推奨する「生活衛生関係営業後継者育成支援事業」の一環で、同センターでは2014年から県内の中学生に出前授業を行っている。
この日、美容、クリーニングの各組合から4人の講師が訪問。生徒たちに各業種の基礎知識や仕事内容を説明し、仕事の技を実演した。
美容の講師を務めたヘアー&リラックスHERO(和歌山市津秦)の橋宏典さんとトヨダ美容室(海南市鳥居)の砂山量子さんは、実践でロットに髪を巻き付けるパーマの技や四つ編みや編み込みを練習用のマネキンを用いて教えた。「もう無理」「全然できない」と、初めてのことに緊張で腰が引けていた生徒も回数を重ねるうちに上達し、笑顔で仕事の厳しさや魅力を体感していた。編み込みを体験した山下颯太さん(14)は「何回も外れ、何がなんだか分からない状態だったが頑張った。美容師さんは大変だな」と話した。
クリーニング業の授業は、県クリーニング業生活衛生同業組合の小倉正基理事長と木村守副理事長が汚れの種類を紹介し、アイロンがけを実践した。重さ約5㌔㌘のアイロンでハンカチのシワ伸ばしを体験した脇遼太さん(13)は「思っていたより3倍重い。霧吹きで水をかけるとシワが伸びることを知った。取り入れたい」と笑顔で話した。