空海と王鐸の作品並ぶ 高野山霊宝館で
青潮書道会(松村博峰理事長)は6月4日から18日まで、高野山霊宝館(和歌山県高野町高野山)で、弘法大師空海御誕生1250年記念として、展覧会「空海と王鐸(おうたく)」を開く。
5月の青潮書道会全国展で国内初展示された、明末期から清初期に活躍した書家・王鐸による、中国、日本、台湾を渡った長条幅「草書臨・王献之~呉興帖」を特別展示。長条幅は、明が滅びた直後、激動の時の中で、王鐸が書家としての希望を持って船上で書いたとされる、流ちょうな作品。
普段は同所で保管されている、空海自身が仮名乞児(かめいこつじ)という役名で演じる出家宣言書、国宝「聾瞽指帰(ろうこしき)」や、「風信帖」(複製)なども展示。書聖・王羲之(おうぎしん)の表現や書法を日本に伝えた空海と、中国に伝承した王鐸の作品が同時に並ぶことになる。
また、空海や王鐸をテーマにした20作品を、同会の役員が制作し、披露する。
4日午後1時からは開幕セレモニーを実施。応募型のワークショップや、18日午後1時から高野山大学で、現地参加型のワークショップも開かれる。
午前10時(初日は午後1時)から午後5時(最終日は4時)まで。拝観料が必要。
問い合わせは同会事務所(℡073・436・7071=月・木曜日の午前10時~午後4時)。