松下会館の価値と魅力 建築士会が記念講演会

和歌山大学松下会館(和歌山市西高松)が「日本におけるモダン・ムーブメント」建築に県内で初めて選定されたことを記念する講演会「和歌山大学松下会館の価値と魅力とこれから」が17日午後1時半~4時半、同館隣の県立図書館2階で開かれる。県建築士会和歌山市支部が主催。

「日本におけるモダン・ムーブメント」は、20世紀の建築における重要な潮流だったモダン・ムーブメントの成果を記録し、現存する建物や環境の保存のために活動する国際組織「DOCOMOMO(ドコモモ)」の日本組織が選定。6月に松下会館を含む16件が新たに選ばれ、計280件となっている。

松下会館は、旧和歌山大学経済学部の敷地にあり、1961年に竣工。日本の近代化における様式主義建築を代表する建築家の一人、渡辺節が晩年に手掛けた作品で、同市出身の実業家・松下幸之助が寄贈した。

講演会では、笠原一人京都工芸繊維大学助教が「文化遺産としての松下会館」、高砂正弘和歌山大学名誉教授が「松下会館の魅力」をテーマに話し、意見交換や建物の見学、設計図の展示なども予定されている。

参加無料、定員99人。申し込みはこちら。問い合わせは同会(℡073・423・2562)。

「日本におけるモダン・ムーブメント」建築に選定された和歌山大学松下会館

「日本におけるモダン・ムーブメント」建築に選定された和歌山大学松下会館