水の怖さ自覚して 加太で中学生が啓発活動

海水浴など海のレジャーが盛んな和歌山市加太地区で26日、水難事故防止への意識を高めてもらおうと、県水上安全協会が啓発活動を実施。同協会の職員や県警本部防犯アドバイザー、和歌山北署員、市立加太中学校3年生の生徒会メンバーら計15人ほどが参加した。

同活動は2015年度に始まり、今回で7回目。友ヶ島行きの乗船場では、生徒らが乗船客らにエコバッグやポケットティッシュなどの啓発グッズを手渡し、安全意識やマナー向上を呼びかけた。

生徒会長の東山陽菜さん(14)は「観光客の人たちは加太の海に楽しさを求めて来られているので、ちょっとの不注意で事故に巻き込まれてしまわないように、水の事故に気を付けて楽しい気持ちのまま帰ってほしい」と話した。

同協会の専務理事、藤戸優治さんは「ことしは特に(全国的に)水の事故が多いので、単なるけがで済まず命に関わる水の怖さを自覚してもらいたい」と願っていた。

協会職員らはこの後、加太海水浴場に移動。海水浴客らに対しても水難事故防止を呼びかけた。

 

乗船客に啓発グッズを手渡す生徒たち