樹齢100年超も 日本盆栽協会支部が展示会
日本盆栽協会和歌山支部(若林睦弘支部長)の展示会が18日、和歌山市七番丁の和歌山城ホールで始まった。20日まで。
同支部は1971年に設立。田辺市、新宮市、みなべ町、日高川町など県内の盆栽愛好家20人が所属し、育てている盆栽を見せ合ったり、交換するなどの活動をしている。展示会では会員がこの日のために手塩にかけて育てた26点の盆栽が並ぶ。何代にもわたって受け継がれ、100年を超える作品も多い。
若林支部長(80)は真っ赤な実をつけたサンザシと、山モミジ、大きく実るレモン、五葉松を出展。どれも50年以上かけて育てた作品で、何十年か後を想像し、枝を引っ張るなどして美しい形に育ててきたという。
若林支部長は「ことしの気候はつらかった。冬の厳寒で梅は枯れてしまい、夏は猛暑で育てるのが難しかった」と話し、「盆栽は会員がわが子のように命懸けで育てた自然の芸術。『きれいだな』だけでなく、ここまで育てるのにどれだけ苦労したのかも感じてほしい」と来場を広く呼びかけている。
会場では盆栽の即売もある。入場無料。午前9時から午後5時まで。
問い合わせは同所(℡073・432・1212)。