防犯力を身に付けて 新1年生に下敷き寄贈

子どもたちに犯罪から自分を守る意識を高めてもらおうと、和歌山県防犯協議会連合会(田谷節朗会長)は14日、4月から小学生になる県内の年長園児ら約7000人に、防犯の心構えなどが書かれた「きしゅう君の下敷き」を贈った。

和歌山キワニスクラブ(西口伸会長)と和歌山くろしおライオンズクラブ(LC、田中利幸会長)が協賛し、ことしで19回目。下敷きには、県警マスコット「きしゅう君」の絵と、「知らない人についていかない」「危険を感じたら大声でさけぶ」「すぐ逃げる」など、防犯の約束事をまとめた標語「イカのおすし」が書かれている。

14日、和歌山市道場町の雄湊幼稚園(田村歓彰園長)で贈呈式が行われた。同連合会の龍田清治専務理事、和歌山キワニスクラブの藤田雅也副会長、和歌山くろしおLCの田中会長、県警本部生活安全企画課の川端宏季・犯罪抑止総合対策室長らが出席。龍田専務理事が「知らない人が声を掛けてきても、ついていったら駄目です」と話し、参加した113人の年長園児にイカのおすしを説明した。代表の園児が下敷きを受け取り、出席者らに全員で声をそろえて「ありがとうございます」と感謝を伝えた。最後にきしゅう君とのふれあいの時間も設けられた。川﨑陽喜ちゃん(6)は、「お話、分かった。きしゅう君はモフモフしてた」、島本逢叶ちゃん(6)は、「(小学生になったら)逆上がりを頑張りたい」と話した。下敷きは各市町村の教育委員会に贈られ、入学式前に各小学校に配布される予定。

 

下敷きを受け取る園児ら