交通指導、力の限り 緑十字金章2人が報告
多年にわたり、交通安全活動に尽力したとして警察庁長官と全日本交通安全協会会長による本年度の交通栄誉章「緑十宇金章」を受けた和歌山市交通指導員連絡協議会の石井太郎会長(86)と、田中洋一副会長(84)が13日、市役所に尾花正啓市長を訪ね、受章を報告した。
石井会長は42年、田中副会長は52年にわたり、交通安全の普及や高揚に尽力。
石井会長は、1982年から高松地区交通指導員会会長や同市交通指導員連絡協議会の役員を歴任、2007年からは県交通指導員会連絡協議会理事を13年間務め、地域の違法駐車問題などさまざまな問題の解決に寄与した。
田中副会長は、1992年から湊地区交通指導員会会長、同市交通指導員連絡協議会の役員を歴任、2007年からは同協議会副会長、県交通指導員会連絡協議会理事に就任、街頭指導や交通安全教育への協力などに従事してきた。
石井会長は、交通事故の死者数が、日清戦争での戦死者数を上回る勢いで増加し、交通戦争と呼ばれた1955年ごろを振り返り「和歌山市はシートベルトの未着装や無断駐車が多かった。指導員や警察が街頭に立って地道にお願いしてきたことでやっと減った」といい、「受章は一人でもらったものではなく、指導員皆で頂いた」と話す。
田中副会長は「心ない言葉をかけられることもあったけれど、子どもたちが事故に遭わないよう守るのが役目。力が続く限りは続けていきたい」と話した。
尾花市長は「寒い日も雨の日も街頭に立ち、一生懸命指導してくれている。皆さまのおかげで多くの子が事故に遭わずすくすくと成長している。市の誇りです」と感謝を述べた。