近畿のサーファー集結 磯の浦海水浴場清掃

砂浜のごみを拾う参加者
砂浜のごみを拾う参加者

自分たちが使う海に恩返しをしようと、和歌山県サーフィン連盟(梅本利樹会長)は8日、和歌山市の磯の浦海水浴場で清掃活動を行い、近畿一円からサーファーら約1500人が参加した。

34年前に始まり、毎年4月と9月の2回行われている取り組み。

開会式で梅本会長は「この海水浴場には年間40万人のサーファーが訪れている。ここを愛してやまない人たちでビーチを守っていきましょう」とあいさつ。同海水浴場ではことし7月、8年ぶりにアカウミガメが上陸し産卵した痕跡が見つかったことにふれ「海をきれいにしようとみんなで活動してきた結果でうれしい」と話した。

参加者はごみ袋を手に、ごみや海岸に流れ着いた流木などを拾い集めた。

大阪府高槻市から月に2回、サーフィンに来ているという男性(61)は「この数年で海がきれいになったと感じる。だからウミガメが産卵したのかな」と話した。

同海水浴場の近くに西校舎があり、サーフィンの実習授業を行っている県立和歌山北高校は、ボランティアクラブJRC部の生徒36人が地域に貢献したいと参加。俵谷悠樹さん(17)は「休日は暑くて昼まで寝てしまうけど、朝早くから汗を流し、きれいになった海を見るとすがすがしく心身が洗われた気がする」と笑顔。中村祐基さん(18)は「きれいな海を守り続けたい」と汗を流していた。

梅本会長は、「最初は20人ほどでスタートした活動が1000人を超える規模になっていることを喜び「磯の浦はサーファーにとってはメッカ。その場所を自分たちの力できれいにするのは当たり前。そのスポーツマン精神、サーフスピリットを大切にして今後も続けていきたい」と話していた。