年末「火の取り扱いに注意」 消防が特別警戒

広報活動に出発する車両
広報活動に出発する車両

暖房など家庭で火を使う機会が増える年末を迎え、消防警戒態勢を強化しようと、和歌山市消防局は15日、「年末火災特別警戒」をスタートし、城前広場で開始式を行った。

31日までを特別警戒期間とし、住宅防火対策の徹底、放火火災防止対策の強化など五つの重点目標を掲げて啓発を呼びかける。

年末は火気の取り扱いが増え、多忙による不注意などにより火災の多発が予測される時期。同局によると、過去5年間の平均で、12月に年間の10%の火災が発生している。

開始式には、市消防局、消防団、婦人防火クラブ、防火委員会から約100人が参加。谷口佳生消防局長から開始の報告を受けた尾花正啓市長は、「ことしの市内の火災発生件数は今のところ例年を下回っているものの、年末は慌ただしさなどから火災が増加する傾向にある。市民の皆さんが安全・安心で幸せに新年を迎えられるよう、火災予防の見回りに御尽力いただきますよう、よろしくお願いします」と訓示。丹羽直子市議会議長も激励の言葉を寄せた。

その後、消防局の職員や消防団員ら6隊が消防車両に乗り込み、特別警戒の街頭啓発へ。尾花市長の号令、消防音楽隊のファンファーレに続いて広報活動に出発した。

期間中は消防車両が市内を巡回して防火広報を実施。25日以降は、各地域の婦人防火クラブや防火委員会らが夜間に「火の用心」を呼びかける。