和歌山市Aが全国へ 少年剣道の県大会制す

全国大会に出場する和歌山市Aの(左から)池田監督、楠本選手、久世選手、大窪選手、中川選手、岩本選手
全国大会に出場する和歌山市Aの(左から)池田監督、楠本選手、久世選手、大窪選手、中川選手、岩本選手

「近畿・全国スポーツ少年団剣道交流大会和歌山大会」が紀の川市花野の市民体育館であり、市地方選抜による全国予選の部では和歌山市A、B対決となった決勝をAが制し、全国大会出場を決めた。和歌山市Aの優勝は2年連続で、2016年の38回大会以来、9年ぶりの全国制覇を目指す。

和歌山大会では和歌山市、海草、那賀、有田、日高、伊都、西牟婁、東牟婁の各地方から1~2チームの計14チームがトーナメント形式で争った。

5年ぶりの和歌山市同士の決勝に向け、選抜選手が決定した9月以降、全13選手と監督らが一体となって稽古に励んできた。Aの池田貴章監督(44)は「A、Bの選手ともに吸収が早く、指導したことをすぐにできる。全員が勝つために本気で、負けないという気持ちが強い」と話す。

A、Bの選手が共に稽古に励む中、互いの応援や声かけができるチームワークが大きく向上。和歌山市対決が決定した際には、選手と監督全員が円陣を組んだ。

Aの大将を務めた岩本将弥(ゆきや)選手(12)は「一緒に稽古を頑張ってきたので戦えてうれしかった。ここまで来たからにはAが絶対に全国に行く」と意気込んだといい、決勝ではAが先鋒から4連勝を挙げて優勝を決めた。

池田監督は「和歌山市対決を実現でき、市のレベルが高いことを証明できてうれしい」と話した。


9年ぶりの日本一へ
和歌山市同士の決勝を前に円陣を組むA、Bの選手たち
和歌山市同士の決勝を前に円陣を組むA、Bの選手たち

全国大会は3月28~30日、大分県であり、各都道府県代表に開催地の1チームを加えた計48チームが争う。3チームのリーグ戦の後に勝ち上がった計16チームで決勝トーナメントがある。

池田監督は「全国で戦っていける力はある」と評価する。岩本選手は「全国優勝が目標。みんな強くて頼りになるのでこの5人ならいける。和歌山が優勝してやる」と闘志を燃やす。

和歌山大会の個人戦男子中学生の部では和歌山砂山少年剣友会の堀川魁琉選手が35人のトーナメントを制した。全国、近畿大会に出場する。

和歌山市A、Bを含む同市代表の全選手は次の皆さん。

【和歌山市A】監督=池田貴章▽先鋒=楠本一晴▽次鋒=久世柚寧▽中堅=大窪悠斗▽副将=中川実優▽大将=岩本将弥

【和歌山市B】監督=大窪健太▽先鋒=井手輝▽次鋒=川端珠々菜▽中堅=道脇壮志▽副将=吉田知咲希▽大将=和田大輝

林源二、井脇幸歌、出口弘翔

※吉田選手の「吉」は上が土の吉

※井脇選手の「脇」は右が刀の脇