やめよういたずら電話 警察が110番適正利用啓発

啓発グッズを受け取る親子連れ
啓発グッズを受け取る親子連れ

1月10日の「110番の日」を前に、和歌山北警察署と県警は7日、和歌山市ふじと台のイオンモール和歌山で啓発活動を実施し、110番通報の適正利用を呼びかけた。

いたずら電話や困り事相談などの不適切な利用を減らし、より迅速な事件・事故対応に努めたいと毎年行っており、会場を訪れる人々に警察官らが啓発グッズのばんそうこうを手渡した。

県警によると、昨年1年間の県内の110番受理件数は約7万4000件(一昨年より2000件減)で、一日当たり200件。このうち、約2割の1万6000件はいたずらや間違い、無言電話で、緊急性のない困り事相談も含まれている。

この日、警察官らが、交通事故を想定した110番通報のやりとりを実演し、「事件・事故などの緊急通報は110番、緊急性のない相談は、#9110か直接警察署へ」と呼びかけた。他にも2023年4月に導入され、スマートフォンなどで撮影した映像とともに通報する「110番映像通報システム」の使い方の説明や、県内での被害報告も多い「架空料金請求詐欺」の手口を知らせる人形劇、警察音楽隊による演奏もあった。

会場を子どもと訪れた同市中島の稲田早貴さん(30)は「110番のやりとりがこんなふうにされていると初めて知った」、同市出島の詫間敏雄さん(66)は「こんなに一生懸命やってくれているのに、何千万円の詐欺被害が出たり、だまされる人がいたりして本当に残念。詐欺がなくなってほしい」と話した。