岩出市議14人決まる トップ当選は市来さん

万歳で支持者と喜びを分かち合う市来さん(中央、3日午前1時48分ごろ)
万歳で支持者と喜びを分かち合う市来さん(中央、3日午前1時48分ごろ)

岩出市議選は2日に投票、即日開票され、新市議14人が決まった。8年ぶりとなった選挙戦は、現職候補全10人と、新人7人のうち30代2人を含む4人が当選。共産党の現職、市来利恵さん(53)が1524票を獲得し、6選目で初のトップ当選を果たした。党派別では、公明が新人1人を含み3議席を維持、1人が引退した共産は残る1議席を確保。参政は初の議席を獲得した。

3日午前1時半過ぎ、川尻にある市来さんの事務所にトップ当選の報が入ると、支持者の大きな拍手と歓声が湧き起こり、市来さんは支持者から花束を受け取って万歳で喜びを分かち合った。

市来さんはこれまで、子どもの医療費無償化など子育て問題に重点的に向き合ってきた。今回の選挙戦では、市独自での学校給食の無償化、乗合タクシーの実現、可燃ごみ袋の値上げストップの三つを主な政策として掲げ、支持を訴えた。

次点候補者に250票近く差をつけ、「いろんな人に支えていただいた。まさかトップとは思わなかったのでうれしい。ただ、ここからが新しいスタート」と話し「たくさんの人の元へ足を運んで困り事ややってほしいことを聞き、目いっぱいやりたい。新しい人との出会いにわくわくしている」と笑顔を見せた。

共産党の現職1人が引退し、残った1議席を確保できたことについては、「ほっとしたが喜んでばかりはいられない。期待票も多いと思うので、これから信頼を得ていきたい」と気を引き締めた。