スペイン歌曲で 米山茉莉子さんらリサイタル

米山茉莉子さん㊧と水野亜歴さん
米山茉莉子さん㊧と水野亜歴さん

ソプラノ歌手の米山茉莉子さん、テノール歌手の水野亜歴さんによるコンサート「スペインのうた」が22日午後2時から、和歌山市中の音楽文化堂ホールで開かれる。トークを交えて演奏家の人柄にも迫る「インタビュー・リサイタル」の第2弾。米山さんの父で、オーボエ奏者、和歌山大学名誉教授の米山龍介さんが司会進行を務め、ピアノの上野絵理子さんも出演する。

米山茉莉子さんは相愛大学声楽専攻を首席で卒業、同大学音楽専攻科修了。イタリア国立ヴェルディ音楽院ディプロマ取得。関西フィルハーモニー管弦楽団、ブルガリア国立スタラザゴラ歌劇場管弦楽団などと共演し、和歌山の民話を題材にした音楽劇「住蛇が池の花嫁」に主演するなど、県内外で活動している。

水野さんは東京音楽大学卒、同大学院修士課程修了。第33回ソレイユ音楽コンクール2位、優秀賞などを受賞。スペイン歌曲を得意とし、演奏活動の他、奈良教育大学准教授も務めている。

今回のプログラムは、日本では取り上げられる機会が少ないスペイン歌曲を集めた構成。ギターの名作「アランフェス協奏曲」などで知られるホアキン・ロドリーゴの「見習い水夫の歌」、ハビエル・モンサルバーチェの「5つの黒い歌」より「黒い歌」、スペインの叙情的オペラ音楽「サルスエラ」の代表的な作曲家の一人、ルペルト・チャピの「人騒がせな女」より「フェリーペとマリ=ペパの二重唱」などを歌う。

スペインと和歌山は、世界的に珍しい道の世界遺産である「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」と熊野古道を擁し、姉妹道提携をしているなどのつながりがある。

茉莉子さんは「スペインの歌曲は、地方によって異なる言葉や鮮やかなコントラストなどの特徴があり、舞踏のリズムを取り入れたものなど多彩な魅力がある。ぜひ、縁の深い和歌山で身近に楽しんでもらいたい」と呼びかけている。

チケットは前売り大人3500円、高校生以下1500円(当日は各500円増)。全席自由。問い合わせは米山龍介さん(℡0736・62・8626、メールofficeyoneyama.rs@gmail.com)。