現場で感じる和歌山の変化 27年目の「新人議員」に心新た
和歌山県民の皆さまに支えられ、参議院議員として26年の政治経験を積ませていただきました。昨年は政治資金問題で責任をとり自民党を離党するなど、私にとって激動の1年となりました。
これまでの経験を、私を育ててくださった「ふるさと和歌山」の皆さまに役立たせ、恩返ししたいと決意を固め、退路を断ち昨年10月の衆議院議員総選挙に立候補いたしました。
その結果、各地の皆さまからたくさんの温かいご支援を賜り、和歌山第2区で当選の栄に浴することができ、議員生活27年目の「新人議員」として、気持ちを新たに衆議院での一歩を踏み出しました。心より厚く感謝しています。
昨年はこれまで以上に和歌山県内の隅々までを歩き、現場の実情を直視し、地元の皆さまから数多くの貴重なご意見を伺うことができました。
やはり、どの業種や地域でも圧倒的に人手不足が深刻な状況になっています。特に、人間の技術や感性などが必要となる製造業、農林水産業、観光業や医療・介護分野などの担い手が地方には全く足りていません。
一方で、AI(人工知能)が人の仕事を変えていくとされるこの時代には、東京や大阪などの大都市では、管理業務がAIに代替され、人が余ってくると思われます。
この不均衡をどうやって政策的につないで行くかというところが、これからの日本の将来に重要だと思っています。そして、私自身の今後の国づくりに向けたキーポイントだと考えています。
和歌山では既に変化が始まっていると感じます。これまでに出会った方々の中にも、若い担い手がベテランに教えを請いつつ、気候変動を意識した新しい農業や漁業に取り組んでいました。非常に頼もしく、誇らしい姿が目に焼き付いています。
「地方においても、付加価値を高め、デジタル技術を積極的に取り入れ生産性を上げ、働きやすくゆとりのある生活ができる」と国をあげて全面的に支援することで、人の流れを作っていけるのではないでしょうか。