末吉氏が立候補を表明 今夏の参院選に無所属で

参院選への立候補を表明する末吉氏
参院選への立候補を表明する末吉氏

今夏の参院選和歌山選挙区(改選数1)に14日、不動産会社経営の末吉亜矢氏(53)が無所属で立候補を表明した。

末吉氏は和歌山市出身、同市在住。帝塚山学院大学文学部を卒業後、地方銀行関連会社勤務を経て家業の不動産会社に入社し、現在は代表取締役。和歌山青年会議所理事長などを歴任し、日本賃貸住宅管理協会県支部長などを務めている。

県庁内で記者会見した末吉氏は、「若者が県外に流出するのを抑制し、起業家の育成を図り、若者の定着にまず力を入れたい」と述べ、空き家対策や第1次産業の振興、高齢者福祉の充実、子育て支援、女性の活躍などを重点政策に挙げた。

特に、空き家対策や所有者不明土地の問題については、企業活動を通じて官民協力で長く取り組んできたが、個人情報保護などの問題から民間でできることには限界を感じてきたとし、「政治家として現場の声を届け、法整備をし、いち早く改善を図りたい」と意欲を話した。

政党の推薦や支援を求める考えはないとしている。

和歌山選挙区にはこれまでに、参政党新人で訪問看護会社役員の林元政子氏(50)、立憲民主党新人でコンサルティング会社経営の村上賀厚氏(65)が立候補を表明し、自民党県連は新人で二階俊博元党幹事長の三男、伸康氏(47)の擁立を決め、党本部に申請している。